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2022/10/08 Sat.
全国和牛能力共進会とは。
今まさに白熱した戦いが繰り広げられている和牛の品評会。
鹿児島が舞台となっていることから各種メディアを中心に盛り上がりを見せています。
10月8日。中日を迎えて明日より後半戦が始まります。
遅まきながらここで「共進会とは何ぞや」というお話をさせていただきます。
戦後、農耕や荷役などの役割が中心だった「和牛」を、いかに「肉用」に改良していくか。
大きな課題を発端にスタートしたのが昭和41年の第1回大会です。
いわゆる和牛の肉専用種への道のりの始まりとでも言えるでしょうか。
開催年度毎にテーマを決め、日々進歩してきた「和牛」。その歴史が5年に一度の大会「全国和牛能力共進会」に刻まれています。
第1回(昭和41年)岡山県「和牛は肉用牛たりうるか」
第2回(昭和45年)鹿児島県「日本独特の肉用種を完成させよう」
第3回(昭和52年)宮崎県「和牛を農家経営に定着させよう」
第4回(昭和57年)福島県「和牛改良組合を発展させよう」
第5回(昭和62年)島根県「着実に伸ばそう和牛の子とり規模」
第6回(平成4年)大分県「めざそう国際競争に打ち勝つ和牛生産」
第7回(平成9年)岩手県「育種価とファイトで伸ばす和牛生産」
第8回(平成14年)岐阜県「若い力と育種価で早めよう和牛改良、伸ばそう生産」
第9回(平成19年)鳥取県「和牛再発見!-地域で築こう和牛の未来-」
第10回(平成24年)長崎県「和牛維新! 地域で伸ばそう生産力 築こう豊かな食文化」
第11回(平成29年)宮城県「高めよう生産力 伝えよう和牛力 明日へつなぐ和牛生産」
第12回(令和4年)鹿児島県「和牛新時代 地域かがやく和牛力」
和牛のオリンピックとも称される所以は、5年に一度開催されるということだけではなく、全国各地から優秀な和牛を集結させて「競う」という規模の大きさにあります。
全国41道府県から各地域の予選で選抜されたのが、総数439頭。
うち、種牛273頭。肉牛166頭です。
全国各地からこの鹿児島の地に集まったという事実は、やはりスケールの大きな話ですね。
国内最大の畜産イベントとされるのも頷けます。
熱戦を経て迎える10日の最終日は、9時より「上位入賞牛・特別賞、パレード展示。名誉賞決定展示。」
そしていよいよ11時~12時30分の「閉会式」を迎えることとなります。
結果も気になるところですが、日本の和牛の底力に触れる絶好の機会になっているのではないでしょうか。
https://zenkyo-kagoshima.com/news/