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2021/09/11 Sat.
鹿児島の「黒豚」
約400年の歴史がある鹿児島の「黒豚」。
かごしまブランドにも認定された「かごしま黒豚」は、約400年という長い歴史を持つ豚でもあります。
脈絡と続く品種改良の道を進みながら、現在の「かごしま黒豚」まで発展してきたのは、鹿児島の風土と先人達の情熱が生み出した賜物でもあります。
元々タンパク質やビタミンB群が豊富な豚肉。加えてうまみ成分となる「アミノ酸」を多く含むのが鹿児島の誇る黒豚です。
飼料として与えるさつま芋により、ほのかな甘みと旨みが増しています。さらに、脂肪の融点が高くなるため(白身がべとつかない)に、さっぱりとした食感を生み出しています。
加えて筋繊維が細かいため歯切れ良く、軟らかく感じます。
少し突っ込んだお話をさせていただきますと、バークシャー種という豚が「黒豚」です。
黒豚は、バークシャー種のみを「黒豚」と指定しています。
このバークシャー種、体の6か所が「白い」ために、その別名を「六白(ろっぱく)」と呼ばれます。
6か所が白い豚は「バークシャー種(純粋種)」の豚。
「黒豚」=「六白」=「バークシャー種」
というわけです。
なので、「六白」と表示されているものは「黒豚」なのです。
その「黒豚」=「六白」の豚を鹿児島で育てた黒豚が「鹿児島黒豚」となります。
個性的な特徴を出すため、それぞれ競い合って質の高い「鹿児島黒豚」を生み出しているのは鹿児島の誇りでもあります。
ここでもう少し深堀りします。
同じ鹿児島で育てられた黒豚であっても、「鹿児島」と「かごしま」は違う黒豚なのです。
様々な規定をクリアしてその基準を満たして育てられた黒豚のみ、「かごしま黒豚」と認定されます。
簡単に言うと「鹿児島県黒豚生産者協議会」の生産者が「かごしま黒豚」を作っているということです。
その逆もしかり。
「鹿児島黒豚」であっても独自の基準を設けて質の高い黒豚に育て上げ、ブランド豚として確立させている「鹿児島黒豚」もあります。「かごしま黒豚」とは違う生産方法になりますが、それぞれが独自の美味しさを追求しています。
「生産者が多い」=「生産量が多い」
ですが、裾野が広く競争も激しい中で磨き上げられた各生産者たちの努力により、高品質の黒豚であることは周知の通りではないでしょうか。
だからこそ「鹿児島の黒豚は美味しい」という高い評価を得ることが出来ていると思います。
「鹿児島」と「かごしま」。
その表示の違いに隠されたちょっとしたお話でした。
そうなんだ!と思っていただけたら、何気ないお買い物も面白いものになるのではないでしょうか。
今日は「かごしま」。明日は「鹿児島」。
それもまた楽しいものです。